ほうじ茶は体が温まるお茶?
独特の香りが特徴のほうじ茶ですが飲むとホッとする、体が温まるという経験はありませんか?
ほうじ茶を食事と一緒に飲むとき、ちょっとした休憩に飲むとき・・・
飲む場面は違っても、ほうじ茶を飲むと体が温まるし、気持ちが落ち着きます。
今回は、なぜ、ほうじ茶を飲むと体が温まるのか、その理由を含めてご紹介したいと思います。
ほうじ茶は体が温まる!そう言われる理由は?
「ほうじ茶は体が温まる」と言われる理由はなんでしょうか?
温かいほうじ茶を飲むと温まるというのは、もちろんのことでしょう。
しかし、緑茶の場合は、温かくても逆に体を冷やすと言われていますからね。
ほうじ茶だけが「温まる」といわれるのは、どういうことでしょうか?
まず、ご存知のように、ほうじ茶は煎茶や番茶を焙煎して作られます。
高温で加熱(焙煎)することによってカフェインがなくなり、独特の香りをまとっているお茶です。
成分としては苦味を感じるカフェイン、渋みを感じるタンニン、旨みを感じるテアニンが少なく、そのおかげでスッキリとした味わいです。
緑茶全般に含まれているカフェインは大量に摂取すると利尿作用があり、体を冷やす効果があります。
しかし、ほうじ茶にはカフェインがほとんど含まれていないので、体が温まることに繋がるのです。
また、胃への刺激も少ないので、寝る前にも飲むことができます。
そのため、寝つきが悪いと感じる時にも、体が温まるほうじ茶はピッタリの飲み物なのです。
ほうじ茶は体が温まると言われる理由は、まだある!
ほうじ茶が「体が温まる」と言われる理由は、まだあります。
ほうじ茶は、焙煎されていることで独特の香ばしい香りを放ちますね。
あの香ばしい香りは、煎茶や番茶に含まれるお茶の香りが、焙煎というプロセスを経て、強く香るようになるためです。
そして、ほうじ茶の放つ良い香りは、副交感神経を刺激して気持ちをリラックスさせてくれます。
そのため、血管などの細胞がゆるんで血液の循環がよくなり、体が温まるというわけです。
ほうじ茶が「冷え性にも良い」と言われるのは、その香りによるリラックス効果で体が温まるからなんですね。
このほうじ茶の香りには「青葉アルコール」や「リナロール」「ゲラニオール」という成分が多く含まれます。
「青葉アルコール」にはリラックス効果があり、「リナロール」には鎮静作用や血圧降下作用、抗不安作用があります。
また「ゲラニオール」は鎮痛作用や抗不安作用があります。
これらはアロマテラピーでも使われており、緑茶全般に含まれています。
その他に、焙煎によって生まれる「ピラジン」という香りの成分があります。
これには、リラックス効果や血流の流れを向上させる効果があり、ほうじ茶特有の香り成分と言えるでしょう。
以上の香り成分が相まって、ほうじ茶の体を温める効果を倍増させているのです。
ホッと一息つきたいとき、体が冷えている時にはほうじ茶を飲んでみてはいかがでしょうか?
体が温まるだけでなく、気持ちもホッと落ち着くことでしょう。