ほうじ茶にカフェインは含まれてるの?
ほうじ茶は、香りが良くてさっぱりした味わいで人気ですよね。
でも、ほうじ茶にカフェインは含まれてるの?って気になる人が多いようです。
特に、カフェインの刺激に弱い方や、赤ちゃんや子供がいる方は心配ですよね。
では、ほうじ茶にはどれくらいカフェインが含まれていて、普通のお茶とどれくらい違うのでしょうか?
ここでは、ほうじ茶のカフェインについて、また子供や赤ちゃんなどへの影響についても詳しく見ていきたいと思います。
ほうじ茶のカフェイン含有量は?
では、実際ほうじ茶には、どのくらいのカフェインが含まれているのでしょうか?
コーヒーの半分?緑茶の半分?
まずは、一般的な飲み物と比較して、カフェインの含まれている量がどれくらい違うのか、調べてみましょう。
文部科学省が公表している食品標準成分表を見てみると・・・
コーヒー(インスタントの場合)に含まれるカフェインの量は1杯80mgです。
紅茶は100mlで30mg。
では、ほうじ茶はどれくらいだと思いますか?
コーヒーの「4分の1」にあたる、20mg(100mlあたり)です。
ちなみに、煎茶やウーロン茶も、ほうじ茶と同じく20mgとされています。
このようなデーターを見れば、お茶の方がカフェインの量が少ないことがわかります。
飲み物によってこんなに違うものなんですね。
でも、「mg」で言われても、よく分からないかも知れません。
例えば、徹夜明けで仕事や試験勉強を頑張った朝、濃いコーヒーが欲しくなったりしませんか?
濃いコーヒーを飲むと、眠くて疲れた脳が、しゃきっとして、目と頭が冴えてきた!
なんて経験はきっと誰にでもあると思います。
そんなコーヒーのカフェイン量が「80mg」ということを想像してください。
一般的には、カフェインの一日の摂取量は、300mgくらいまでなら問題ないと言われています。
つまり、コーヒー3〜4杯くらいですね。
ほうじ茶なら、その4倍くらい飲んでもカフェイン的に問題ないということになります。
なんとなく、想像できましたか?
ほうじ茶のカフェインは子供や赤ちゃんにはどうなの?
さて、ほうじ茶に含まれるカフェイン量を確認したところで、子供や赤ちゃん、そして妊婦さんにとって、このカフェインの量は安全なのか、確認してみましょう。
普通の人、大人にとっては、多少カフェインを摂っても、アレルギーなどではない限り、そこまで大きな問題はないですよね。
でも、まだ免疫がついていない赤ちゃんや子供にとっては、カフェインは結構な刺激物となります。
大人でも多く摂りすぎると、めまいや震え、心拍数の増加や不眠症、下痢、吐き気など、さまざまな被害があります。
「お茶なら刺激が少ないんじゃない?」
と思われるかもしれませんが、初めて飲ませる時期やタイミングはとても大事。
ほうじ茶に含まれているカフェインは、100mlあたり20mgグラムとありましたが、年齢別に見るとどんなレベルなのでしょう。
実は、日本はまだ明確に摂取量の上限を決めていません。
しかし、世界保健機関や他の国では、これ以上はカフェインを摂ってはいけませんよ、ときっちり決めている国もあります
厚生労働省のHPで、カナダ保健省がこどもの摂取量の目安を表示しているので、確認してみましょう。
- 4〜6歳:最大45mg/1日
- 7〜9歳:最大62.5mg/1日
- 10〜12歳:最大85mg/1日
となっています。
健康被害を考慮した数字ですので、もしお子さんに飲ませるとしても、この量を守って飲んでいただければ、そこまで大きな問題はないかと思います。
それでも心配な方は、できるだけカフェインが入っていない飲み物をお子さんにあげた方が安心されるでしょう。
子供は大人のように、体調が悪いことや、どこがどう悪いのか、言葉できちんと伝えることが難しいので、日頃からしっかりお子さんの様子を観察することも大事ですね。
また、妊婦さんもカフェインはできるだけ避けてください、と言われます。
カフェインを過剰に摂りすぎると、自然流産を引き起こす可能性があることが分かっているからです。
中には、大切なお腹の赤ちゃんを守るために、水しか飲まないという方もいます。
ちなみに、私は真夏の暑いときに、麦茶くらいなら、と思って妊娠しているお客様にお出ししたことがあります。
でも、気にしている方だったようで、一口も口をつけられませんでした。
妊婦さんも、お母さんが口にしたものはお腹の中にいる赤ちゃんの口に入る可能性が高いので、気を付ける必要はありますね。
ところで、赤ちゃんが口にするものと言えば、もう一つありますね。
そう!母乳です。
ほうじ茶のカフェインは、授乳にどんな影響をおよぼすのでしょうか?
ほうじ茶のカフェインは授乳には問題ない?
ほうじ茶の授乳への影響はどうでしょう?
お母さんが摂った飲み物(カフェイン)が、母乳に含まれる量は、摂った量の0.5%〜1.5%と言われています。
ほうじ茶のカフェインは元々が少ないので、1日の摂取量を守っていれば、問題はないようです。
ただ、気を付けていてもお茶やコーヒーを意識せずに過剰に摂取してしまったり、ということもあると思います。
また、お子さん自体がカフェインに強くない場合もありますよね。
赤ちゃんは大人よりも繊細で、カフェインへの免疫もありません。
摂取した分がそのまま、赤ちゃんの体に影響を与えることもあります。
例えば、寝つきが悪くなってしまったり、胃や腸が刺激されて下痢っぽくなってしまったり・・・。
そんな時は慌てず、とにかく体内のカフェインを薄めてあげましょう。
お水やお白湯をあげて、少し様子をみてみてくださいね。
赤ちゃん用品を売っているお店には、カフェインが入っていないお茶なども販売されているようなので、心配という方はこちらを探してみてもいいかもしれません。
ところで、カフェインを摂ると眠れなくなるという方は、大人でも結構いますよね。
では、ほうじ茶に含まれるカフェインの場合はどうなのでしょうか?
最後に、寝る前のほうじ茶について見て行きましょう。
ほうじ茶のカフェインは寝る前にはどうなの?
ほうじ茶には、少ないながらもカフェインが含まれることは前述しましたね。
では、寝る前にほうじ茶を飲んでどうなのか?という疑問を持つ方はいると思います。
カフェインの一番の効能は「興奮作用」でしょう。
興奮というと、びっくりするかもしれませんが、精神的に刺激を与えることで、眠気を感じさせない状態になります。
車を運転される方や、仕事で徹夜明けの方は、眠眠打破などの眠気対策飲料やエナジードリンクを飲まれると思います。
あれも興奮作用を使って、体に無理やり刺激を与え、元気になってきた!と勘違いさせる商品です。
あ、別にこの商品がダメ!とか、体に良くないもの、と言ってるわけじゃありません。
大人ですから、必要な時もあるでしょうし、耐えうる精神状態をお持ちであれば、問題はないかと思います。笑。
ただ、本当に意味で元気になるわけではなく、カフェインの一時的な作用ですから、勘違いは禁物です。
カフェインを摂る=眠くなくなる、みたいになりましたが、摂りすぎなければ、コーヒーはアロマの良い香りとともにリラックス効果をもたらし、安眠につくこともできます。
ほうじ茶なら、カフェインはコーヒーよりもっと少ないですし、香りも良く、味もすっきりしているので、ほうじ茶の方が夜向きかもしれません。
人によってカフェインへの反応はそれぞれです。
なので、どの程度飲んで、飲んだ後どれくらいで眠くなる、目が冴えてしまう、など、自分自身のカフェインへの反応をまずはきちんと知りましょう。
知った上で、正しく、おいしく飲むことが大事です。
では、ほうじ茶のカフェインについていろいろとお伝えしましたので最後にまとめましょう。
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まとめ
では、まとめです。
ほうじ茶に含まれるカフェインの量は、コーヒーの4分の1にあたる、100mlあたり20mgでした。
子供や赤ちゃんは、なるべくカフェインを摂らないか、摂っても1日1〜2杯程度に抑えましょう。
妊婦さんや授乳中のお母さんも、カフェインを過剰に摂ると、赤ちゃんに影響があるので注意が必要です。
寝る前は、ほうじ茶1杯くらいなら、リラックス効果もあっていいと思います。
カフェインによる反応は人それぞれ。
なので、自分のカフェインへの反応をきちんとわかった上で、ほうじ茶やカフェイン入りの飲み物を楽しみましょう。
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