抹茶の点て方!美味しく入れるコツ
抹茶のおいしい点て方のコツをご存知ですか?
今や、抹茶は、健康や美容維持に効果的ということで世界各国で大注目のお茶となりました。
抹茶とは、玉露と同じ覆下栽培で生産された碾茶(てんちゃ)から作られているお茶です。
若芽を摘んだあと、蒸して揉まずに乾燥させ、石臼で挽いて粉末状に加工されたのが抹茶なのです。
抹茶は、主に「茶の湯」で用いられていますね。
そのため、煎茶や番茶などとは違い、専用の茶器を用いて飲むのが一般的です。
日本茶は一般的に「淹れる」や「煎れる」という文字を使用します。
ところが、抹茶の場合は「点てる」と言います。
淹れるとは、火から降ろしたお湯を急須へ注ぎ、茶葉を浸してお茶を作ることを指します。
煎れるとは、「薬草を煎じる」というように、茶葉を火にかけて沸かしたお湯の中に入れ、煮出して作る方法を指します。
では、抹茶を点てるとは、どのような意味があるのでしょうか?
ここでは、そんな抹茶のおいしい点て方のコツを分かりやすく解説します。
抹茶の点て方!茶筅(ちゃせん)は不可欠?
抹茶は、煎茶や玉露とは異なり、お茶を「点てる」と言います。
点てるとは、抹茶にお湯を適量注ぎ、茶筅(ちゃせん)と呼ばれる茶道具で素早くかき回すことを指します。
抹茶を点てるためには、最低でも4つのアイテムが必要となります。
- 抹茶
- 茶筅(ちゃせん)
- 茶杓(ちゃしゃく)
- 抹茶茶椀
茶筅は、抹茶を点てるための必須アイテムのため、必ず用意する必要があります。
茶筅には、80本や100本など種類がありますが、初心者の方は80本を購入すると良いでしょう。
抹茶の点て方!薄茶を美味しく入れるには?
抹茶には、濃茶と薄茶の2種類ありますが、ご自宅で抹茶を嗜むなら気軽に点てられる「薄茶」がオススメです。
それでは、薄茶の点て方をご紹介します。
抹茶のおいしい点て方
材料(1人分)
- 抹茶:2g
- お湯:60ml
【事前準備】
- 抹茶はダマにならぬよう、点てる前に茶漉しで濾しておきましょう。
- 茶筅を乾いた状態で使用すると穂先が欠ける可能性があるため、使用する前に必ず「ぬるま湯」に浸して穂先を柔らかくしておきましょう。
- 沸かしたお湯を70度から90度になるまで湯冷ましします。
抹茶のおいしい点て方の流れ
(1)抹茶茶椀に濾した抹茶を入れ、ペットボトルのキャップ(10ml)ほどの水を加えて馴染ませます。
(2)抹茶がダマにならないよう、事前に穂先を柔らかくした茶筅を使って、練るように混ぜます。
抹茶の塊がなく、溶けたチョコレートのような艶やかなペースト状になるまで練りましょう。
練り方のコツは、「い」や「り」の字を書くように行うのがポイントです。
(3)事前に湯冷まししておいたお湯(1人分:50ml)をゆっくりと注ぎます。
※60mlのうち、(1)の工程で10ml使用しているため、(3)の工程では残りの50ml全て注ぎます。
(4)再び茶筅を使って抹茶を点てていきますが、このとき「茶筅」を「抹茶茶椀の底」に触れないように注意しましょう。
そして「川」の文字を書くように素早く小刻みに動かし、空気を含ませるようにふんわりと泡立てます。
(5)きめの細かい泡が立ったら、「の」を描くように茶筅を動かします。
最後に、抹茶茶椀の中央で茶筅をスッと静かに引き上げたら完成です。
茶筅は、柄の部分を掌(てのひら)で被せるように包み込み、人指し指と中指、そして親指を軽く添えて持ちましょう。
その際、手首を前後に柔らかく動かして行うと、おいしい薄茶を点てることができます。
ご自宅で抹茶を嗜む際、クリーミーな泡が立っている間に召し上がるのが薄茶の飲み時です。
ぜひとも、この瞬間を味わって頂きたいと思います。
まとめ
それでは、最後にまとめです。
今回は、抹茶の点て方について説明しました。
抹茶は、他のお茶のように淹れるとは言わずに「点てる」と言います。
抹茶を入れるためには、茶筅などの4つの道具が必要です。
初心者は、薄茶の点て方から始めると良いでしょう。
美味しく抹茶を点てて、大切な方と楽しんでくださいね!