煎茶と茎茶の違いって何なの?
日本茶には、煎茶に対して茎茶と呼ばれるお茶があります。
ところで、煎茶と茎茶の違いをご存知でしょうか?
煎茶や玉露を選別した際、はじかれてしまう部分があります。
茎や細すぎる茶葉、粉のようになった部分がはじかれるのですが、これらを集めたお茶があります。
茎茶もその中の一つで、その名のとおり茎の部分を集めたものになります。
ここでは、煎茶と茎茶の違いについてご説明したいと思います。
煎茶と茎茶の違いはお求めやすさ?
煎茶と茎茶の明確な違いとは、なんでしょうか?
ひと言で言えば、煎茶が茶葉として製品化される前に、はじかれた茎の部分がお茶になったのが茎茶ということになります。
その点が、煎茶と茎茶の大きな違いでしょう。
また、玉露、煎茶、かぶせ茶のそれぞれから茎茶は作られます。
茎茶は、そんな茶葉の種類によっても味わいに違いが出てきます。
その中でも、玉露や上級煎茶から選別された茎茶は「かりがね」と呼ばれています。
玉露と上級煎茶に対して、「かりがね」という茎茶には大きな違いがあります。
それは、茎茶の場合、味は高級茶に近いものの値段は比較的お求めやすいというところです。
また、茎茶は棒茶と呼ばれることもあります。
棒茶という名前は、主に焙煎して「ほうじ茶」にした場合に使われることが多くみられます。
茎茶以外に選別ではじかれた部分を使ったお茶には芽茶、頭、粉茶などの違いがあります。
煎茶と茎茶の違いは、味わいにもあります
煎茶と茎茶の違いには、お茶としての味わいというものにもあります。
茎茶は煎茶と違い、独特の香りや甘みがありアミノ酸が豊富という特徴があります。
また、茶葉ではなく茎の部分のため、あっさりとした飲み口です。
そのため、特に二煎目以降の茎茶は、味が薄くなるので注意してください。
茎茶を入れる場合は、2人分で茶葉の量は8〜10g、お湯の量は200ccを用意しましょう。
茎茶を実際に入れると、煎茶に比べると茶葉の量はかなり多いことが分かるかと思います。
お湯の温度は80度と高めでかまいませんが、沸騰したばかりのお湯を使う場合は、一度、湯呑などに移し替えて温度を下げておきましょう。
ただまあ、そうは言っても、茎茶は熱いお湯で入れても苦味や渋みが出づらいお茶です。
なので、あまり気を遣わずに楽しむことができるのも茎茶と煎茶の違いと言えるでしょう。
茎茶の浸出時間は30秒程度で、こちらは普通の煎茶と変わりありません。
玉露やかぶせ茶などの場合、少しぬるめのお湯を使った方が旨みがより強く感じられ、美味しく頂くことができます。
一煎目は煎茶同様に残すことなく、最後まで注ぎきってください。
そうすることで二煎目を美味しく入れることができます。