茶渋の取り方はどうすれば良いの?
「茶渋って何回洗っても取れない!」
「どうすれば茶渋は落ちるの?」
お茶を淹れたことがある人は、誰もが一度はぶつかることがある悩みだと思います。
確かに、茶渋って普通の洗剤を使って洗うだけだと、落ちないことがほとんどです。
でも「あるもの」を用意すれば、ちゃんとキレイになりますよ!
今回は、茶渋の取り方の中でも、代表的な3つの方法を紹介していきます。
さらに、それらの使い方や注意点についても解説していきます。
茶渋の成分とは?菌は心配ないの?
茶渋って、その色合いから「菌は大丈夫なの?」と心配される方がとても多いですよね。
それでは、まず、茶渋がどんな成分で出来ているのかを、最初に説明しましょう。
茶渋とは、お茶に含まれているポリフェノールが、水のミネラルやカルシウムと結合して付着したものです。
つまり、茶渋は「菌」ではありません。
ちなみに、水に含まれている「シュウ酸カルシウム」はお茶の「えぐみ成分」とされています。
このような成分がついた急須で、お茶を淹れると味も変わり、汚れやえぐみ成分をより吸収してしまうのです。
よく茶渋は菌だと言われますが、厳密には茶渋が菌で出来ているわけではないんですね。
ただ、茶渋が汚れであることには変わりないので、放置して蓄積すると菌がたまりやすくなります。
そのため、茶渋は気づいたときにマメに取っていくことが大切なのです。
では、どんな取り方が一番効果的なのでしょうか?
茶渋を落とす方法はいくつかありますが、まず一番よく聞く「重曹」から見てみましょう。
茶渋に重曹!使い方や注意点はあるの?
茶渋の落とし方の中で、一般的によく聞くのが「重曹」ではないでしょうか?
重曹は、安全性が高いものなので、茶渋を取るのにもおすすめです。
使い方は、主に2つあります。
1つめは、重曹の粉末を茶渋のついた急須や湯呑にふりかけて、スポンジでこする方法です。
重曹には、研磨剤の成分も入っているため、茶渋を剥がしとってくれるわけですね。
たぶん、一番ポピュラーな使い方ではないでしょうか?
2つめは、お湯を注いで「つけ置き」する方法です。
粉で磨いても取れない時には、つけ置きすると落ちやすくなりますよ。
重曹を使うメリットは、スーパーやドラッグストア、100均などでも手に入りすく、安価なこと。
ただ、デメリットとしては「全てのものに使えるわけではない」ということです。
研磨剤が入っているので、水筒などのステンレス製品や、高級茶器などは傷ついてしまう恐れがあるので注意しましょう。
また、アルミ製のやかんなどに使うと、黒ずみの原因になるので気を付けてください。
その他、長時間使用する際は、ゴム手袋をした方が安全などの注意点もあります。
しかし、だいたいの茶渋は重曹で落ちる可能性が高いので、持っておくとすごく重宝しますよ。
なので、ふだんから常備しておいて、茶渋を取りたいと思ったときには、まず重曹からやってみると良いでしょう。
ところで、茶渋には「クエン酸」も良いという話を聞いたことはありませんか?
クエン酸は、重曹とは違ったメリットがある落とし方なので、続いてご説明しましょう。
茶渋にクエン酸!効果的な使い方や注意点は?
重曹と同じように、クエン酸も、茶渋を効果的に落としてくれるものとして有名ですね。
使い方は、基本的には「つけ置き」が、もっとも効果的です。
クエン酸をお湯に溶かして、茶渋のついた容器をしばらくつけ置きします。
その後、スポンジなどで軽くこすり、水で流すと茶渋がとても良く落ちます。
水筒などのステンレスボトルの汚れを落としたい時は、クエン酸を使うと、表面に傷をつけずに洗うことができますよ。
クエン酸のメリットは「抗菌作用」があること。
そのため、つけ置きすることで、洗浄と除菌を一緒にしてくれるわけですね。
デメリットは、塗装されているものに使用すると剥がれる恐れがあります。
水筒ごとつけ置きしてしまうことがないよう、注意してくださいね。
さて、ここまでは、重曹とクエン酸による茶渋の取り方ついてお話ししました。
このどちらか、または併用することでだいたいの茶渋は落ちると思います。
ただ、どうしても頑固な汚れというのはつきものです。
そんな時は、最終兵器のハイターを使って見るのも良いでしょう。
茶渋にハイター!使い方や注意すべきポイントとは?
ハイターは漂白剤なので、本当に強力です。
どうしようもない頑固な茶渋の汚れには、とても重宝します。
使い方は、水で薄めたハイターを茶渋のついた箇所につけてください。
しばらく経って水でよく洗い流せば、スポンジなどでこすらなくても、きれいに落ちているはずです。
ハイターのメリットはとにかく強力なことです。
どんな茶渋でも落ちるのではないかと思うほどよく落ちます。
ただ、デメリットもあります。
まず独特なにおいが長く残ります。
いくら洗い流していると言っても口にするものなので、心配になりますよね。
また、長時間つけおきすると素材がいたみます。
ステンレスなどはさびてしまう恐れがあるので、気を付けてください。
そして、ハイターの扱いには十分注意が必要です。
手についたり目に入ったりしたらすぐに洗い、使用する際は換気をしてください。
重曹・クエン酸・ハイターはそれぞれ特徴があり、用途に応じて使い分けをすると、効率よく茶渋を落とせます。
では、今までの点を踏まえて、実際に水筒やコップについた茶渋の取り方を実践してみましょう。
茶渋の取り方!水筒やコップについた時にはどう対処する?
まず、水筒についた茶渋の取り方について説明しますね。
水筒の茶渋の取り方
水筒は、たくさんのパーツで出来ています。
本体のステンレス部分はもちろん、飲み口やゴムパッキンなどの細かいところにも、茶渋がつくものです。
まず、ステンレス部分にお湯で溶かしたクエン酸をいれてつけおきしましょう。
重曹でもかまいませんし、クエン酸と同量混ぜても効果的です。
水筒は、底までなかなか手が届かないので、専用の縦長のブラシがあると便利ですよ。
飲み口やゴムパッキンなどは、小鍋に水と重曹を混ぜ、一緒に火にかけて沸騰させましょう。
ここで注意なのですが、火にかける時は必ず「弱火」にしてください。
発泡性があるので急激に沸騰させると鍋からあふれてやけどの恐れがあります。
しばらくしたら火を止め冷ましましょう。
綿棒などで細かいところをぬぐって洗い流せば、きれいに落ちますよ。
それでは、続いて、コップについた茶渋の取り方を説明します。。
コップの茶渋の取り方
コップなどは、重曹の粉末で一度こすり洗いしてみてください。
もし汚れがとれなかったり、傷つきやすい素材だったりした時は、水筒と同様、重曹とクエン酸を使ってつけ置きしてみてください。
今説明したようなことをすれば、水筒もコップも、だいたいの茶渋は落ちるかと思います。
ただ、それでも落ちないこびりついた汚れには、ハイターを使うと良いでしょう。
重曹、クエン酸、ハイターの3つフル活用して、しっかりと茶渋の対策をしてくださいね!
では、茶渋についていろいろとお伝えしましたので最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、茶渋を取るための3つの方法をご紹介しました。
茶渋は、しつこいですが決して落ちないものではありません。
成分は、お茶と水の成分の一部がそれぞれ結合したことによって出来たもの。
取り方は主に3つありましたね。
1つめが重曹、2つめがクエン酸、3つめのハイターは最終兵器として使ってください。
この3つをうまく使い分けて水筒やコップを洗うときれいに落ちますよ。
茶渋は時間が経つにつれて落ちにくくなります。
気づいたときにすぐ洗うことが大切ですので、ぜひ試してみてくださいね。
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