日本茶インストラクターとは?
日本茶インストラクターって聞いたことはあるけど、実際どんな仕事が出来るの?
資格を持っているのと、いないとでは大きく違うの?
日本茶インストラクターに興味のある人の多くは、そんな疑問を持っていると思います。
結論から言うと、資格を取って損はない!・・・いえ、と言うかトクです!
日本茶のプロフェッショナルとして、仕事の幅が拡がり、様々な場面で活躍できるのですよ。
今回は、日本茶インストラクターにはどのような仕事があるのか、また認定試験の難易度や合格率などを解説します。
日本茶インストラクターは仕事にどう活かせるの?
日本茶インストラクターは、仕事にどんな風に活かせるのでしょうか?
まず、日本茶インストラクターは、指定の認定試験に合格することによってなることができます。
日本茶の知識や技術を初級者に指導出来るレベルに相当する「中級資格」です。
この資格を取得すると、仕事でも幅が拡がります。
たとえば、教室やカルチャースクールの講師・日本茶カフェのプロデュースなどに携われます。
いわゆる「日本茶の専門家」として扱ってもらえるわけですね。
日本茶インストラクターの仕事内容としては、各都道府県の支部ごとで活動することが多いです。
たとえば、地域の小学校での講座開催や、お茶工場のガイドの仕事を依頼されることもあるんですよ。
最近はペットボトルのお茶などの効果もあり、日本茶への関心度は以前よりグッと高まっています。
それでも、実際に茶葉を購入して自宅で飲んでいる人の数は、特に若い年代だと少ないのが現状です。
その原因の多くは「淹れ方を知らない」や「ペットボトルでも十分美味しい」が大半を占めています。
そのような人へ実際にお茶の美味しさを知ってもらうことが、日本茶インストラクターの一つの役目でもあるのです。
しかも、それだけでなく、日本茶の人気は世界でも高まっています。
なので、日本文化を伝えるという国際的な活動にもつながってくるのが日本茶インストラクターの可能性の一つ。
日本代表の日本茶スペシャリストとして海外との懸け橋になることもできるわけですね。
また、日本茶インストラクター認定試験は民間資格なので、必須ではないとはいえ保有しているとお茶業界の就職にも有利です。
お茶屋さんなどで、お客さんの好みや要望を聞いて、最適なお茶をおすすめすることも出来ます。
ただの店員さんではなく「日本茶インストラクター」という肩書で名乗れるので、お客さんからの信頼度も上がりますよ。
そのため、今や日本茶のお店を経営している方にも、人気が高まっている資格なのです。
さて、そんな日本茶インストラクターですが、実際どれくらいの人が活動しているのでしょうか?
次で見て行きましょう。
日本茶インストラクターの人数!日本にどれ位いるの?
日本茶インストラクターとして活動している人は、老若男女問わず、今どんどん増えています。
じつは、日本だけではなく、世界にもいます。
2018年3月現在、日本には約4,300人、世界にもアメリカやフランスなど約50人が活躍しています。
そして、有資格者の数は、1999年に発足してから、年々増加しているのです。
先ほども触れたように、ペットボトルなどの日本茶の普及によって、世界的に日本茶への注目が高まっていると言えます。
ちなみに、都道府県別に見ると、日本茶インストラクターは静岡県が一番多く、その人数は1000人近いです。
ついで、東京都、京都府、神奈川県、福岡県とお茶の生産地の地域が多く名を連ねています。
これからの需要から見ても、もっともっと増えていくと思われます。
さて、そんな日本茶インストラクターには、当然「認定試験」というものがあります。
果たして、認定試験をパスするのは難しい資格なのでしょうか?
続いて、認定試験の合格率や難易度を見ていきましょう。
日本茶インストラクターの合格率や難易度は?
日本茶インストラクターの合格率や難易度って、気になりますよね?
近年の日本茶インストラクター認定試験の合格率は約35%。
なので、決して容易にではないことが分かります。
その理由として、試験範囲が幅広いことがあり、知識を習得するのに数ヶ月はかかることがあげられます。
たとえば、歴史や製造工程などの知識問われたり、実技試験対策では、お茶を鑑定したりするための練習も必要になってくるのです。
それでは、認定試験を受験する人は一体どのような内訳になっているのでしょう。
平均年齢は37歳で、20代から40代が多くなっています。
しかし、10代〜60代まで幅広い年齢層の人が受験している資格なんですね。
お茶の仕事に就いている受験者も多いですが、20歳以上であれば誰でも受験できる資格なので、初心者も多いです。
もちろん、関係している仕事に就いている人の知識は有利になりますが、通信教育などもあるため、勉強すれば合格できますよ!
現代人は忙しい人が多いので、通信教育が受けられるのはうれしいですよね。
では、続いてそんな日本茶インストラクターの通信教育について説明します。
日本茶インストラクターに講座や通信教育はあるの?
「日本茶インストラクターって難しそう…」
「試験勉強ってどうやってすればいいんだろう…」
そう思っている人も多いかもしれません。
そんな人には、試験を主催している日本茶インストラクター協会公式の通信教育がおすすめです。
ちなみに、通学などの講座は現在のところありません。
要するに、みなさん通信教育を利用されているわけです。
3度のリポート提出と、課題茶を鑑定するという課題があり、各60点以上で修了認定されます。
ただ、通信教育って結局自分自身との戦いになって、なかなか続かない人も多いですよね。
ところが、リポートの返却のコメントがとても丁寧なので、勉強になりますし、頑張ろうという気持ちになれてモチベーションもあがりますよ。
また、DVD教材もありますので、効率よく勉強を進められる作りになっています。
講座の修了後、希望者は申請すると初級資格である「日本茶アドバイザー」を取得することができます。
受付期間は4月〜9月で、標準学習期間は4ヶ月〜6ヶ月。
受講費用は、税抜66,000円です。
ただ、この通信教育は、試験を受けるにあたり受講必須の講座ではありません。
なので、中には書籍などを使い独学で勉強している人もいます。
しかし、日本茶インストラクター認定試験の対策本などの販売は現在ないので、この通信教育を受けることが合格の一番の近道ですね。
それでは最後に、日本茶インストラクターの認定試験について説明します。
日本茶インストラクターの試験!いつ・どうやって受ける?
「日本茶インストラクターの試験ってどれくらいの頻度で受けられるの?」
「実技試験も筆記とまとめて受けるの?」
など疑問も多いかと思いますので、試験概要についてお話ししますね。
日本茶インストラクター認定試験は、年に1回のみ実施されます。
毎年11月に行われる筆記試験に合格した人が、翌年2月に実技試験を受けることが出来ます。
なので、最初は筆記試験に集中して、合格してから3か月ほど実技試験対策に集中できるというわけです。
受験料は、税抜20,000円、実技試験のみの場合は10,000円です。
内容は、筆記試験が、日本茶の歴史や栽培・製造などの範囲から全問マークシートで、実技試験は茶鑑定や模擬インストラクションとなっています。
受験地は札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・京都・広島・福岡・鹿児島で行われることが多いです。
ただ状況によって変更がある可能性もあるので、毎年7月頃に発表される試験要綱を必ず確認してくださいね。
では、日本茶インストラクターについて、いろいろとお伝えしましたので最後にまとめましょう。
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まとめ
では、まとめです。
今回は、日本茶インストラクターについてお伝えしました。
日本茶インストラクターの資格を持っていると、日本茶教室の講師の仕事など活動内容は多様です。
現在4300人ほどの日本茶インストラクターが日本で活躍しています。
試験の合格率は約35%と低めですが、幅広い年齢の人が受験しています。
試験に合格するためには日本茶インストラクター協会公式の通信教育を受講すると近道です。
日本茶インストラクターはしっかり勉強すれば合格出来る資格です。
活動の幅を拡げることが出来るので、興味がある人は是非挑戦してみてくださいね。
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