茶道の道具の名前をご存知ですか?

茶道の道具の名前

 

茶道の道具の名前って、どれくらいご存じですか?

 

 

なつめ、けんすい、しふく、こうごう、、、

 

あまり耳慣れない道具の名前が多いので、覚えるだけでも一苦労ですね。

 

 

さらに、茶道というと、お道具がたくさん、礼儀や作法もいっぱいあって、覚えなきゃいけないことがもりだくさん・・・。

 

そんなイメージがあるような気がします。

 

 

確かに、道具はいっぱいあって混乱しそうですが、お茶を点てる順番で考えていくと、意外とすんなり覚えられたりします。

 

 

ここでは、茶道具の名前を一つ一つご紹介しながら、道具の取り合わせや、値段(といってもピンキリですが)をご紹介していきますね。

 

お客様にお道具を楽しんでいただくためのヒントとなれば、うれしいです。

茶道の道具の名前はいくつある?

茶道の道具の名前

 

茶道の道具には、割と日常中でも使われているものも多いんですよ。

 

 

茶碗(ちゃわん)は、日頃から使ってますね。

 

柄杓(ひしゃく)も、神社などで手水の際に使います。

 

茶巾(ちゃきん)も料理で使われますね。

 

 

こうやって見ていくと、馴染みが出てきませんか?

 

今挙げたのはほんの一部ですが、茶道の道具はいくつあるのでしょう。

 

数えきれないくらいあります。

 

 

道具一つとっても、その中でまたさまざまな種類があったりするので、一概に何種類、とは言えません。

 

 

でも全てを知るには相当な時間がかかることは事実です。

 

なので、ここでは基本的な薄茶を点てる際に必要な道具をご紹介します。

 

茶道の道具の名前

 

茶道の道具をずらっと並べてみましょう。

 

  1. 茶椀(ちゃわん)
  2. 茶巾(ちゃきん)
  3. 茶杓(ちゃしゃく)
  4. 棗(なつめ)
  5. 茶筅(ちゃせん)
  6. 柄杓(ひしゃく)
  7. 蓋置(ふたおき)
  8. 釜(かま)
  9. 水指(みずさし)
  10. 建水(けんすい)
  11. 袱紗(ふくさ)
  12. 懐紙(かいし)セット

 

ざっと挙げましたが、これだけで12種類あります。

 

1点ずつ、簡単に見ていきましょう。

 

 

・茶椀(ちゃわん)

 

お茶を点てるための茶椀。薄茶では軽めの薄い茶椀を使う。

 

・茶巾(ちゃきん)

 

茶椀を清める時に水分を拭きとるための白い長方形の布巾。畳み方も決まっている。

 

・茶杓(ちゃしゃく)

 

棗(なつめ)に入っているお茶を茶椀へ移す時に使う、お抹茶を掬う竹でできている道具。

 

・棗(なつめ)

 

お抹茶を入れておく器。漆で塗られているものが多い。

 

・茶筅(ちゃせん)

 

お抹茶を茶椀で点てる時に使う道具。竹でできていて、先が72〜120本くらいに分かれている。

 

・柄杓(ひしゃく)

 

釜からお湯を、水差しからお水を、掬う道具。

 

・蓋置(ふたおき)

 

釜の蓋の開閉する前後に、柄杓を一時的に置いたり、釜の蓋を開けた後に蓋を置くもの。竹や陶器で作られているものが多い。

 

・釜(かま)

 

鉄の釜。お湯を沸かす道具。

 

・水指(みずさし)

 

釜の水が少なくなったり、お湯が沸騰しすぎている時、お茶椀を洗う時に使ったりする水を入れておく道具。

 

・建水(けんすい)

 

茶椀を清める際に使う水を捨てるための道具。

 

・袱紗(ふくさ)

 

棗や茶杓を清めたり、釜の蓋を取る際に使う布。絹などで作られているものがある。

 

・懐紙(かいし)セット

 

お点前の時に使用することは基本的にはないけれど、基本的にはいつも胸にしまっておく懐紙のセット。

 

 

なんとなくイメージはついたでしょうか。

 

 

次は、これらの道具をどのように取り合わせていくか、について、見ていきましょう。

 

こんな取り合わせ、素敵!やってみたい!と思ってもらえるような取り合わせができたら、嬉しいし、楽しくなりますよね。

茶道の道具の取り合わせとは?

茶道の道具の取り合わせ

 

そもそも、取り合わせるとはどういうことでしょう?

 

必要な道具なので、追加したり引いたりはできません。

 

取り合わせるとは、道具を一つのテーマのもとで組み合わせていく、ということなのです。

 

道具の取り合わせに必要なものは2つです。

 

 

テーマを決める

 

1つは、テーマを決めること。

 

お点前全体を通して、お客様に伝えたい1つの大きなテーマを決めます。

 

そのテーマを基に、道具を取り合わせていきます。

 

道具にも、テーマというか、季節のものであったり、何かの風情を感じさせるもの、茶碗や棗であれば実際に何か描かれていたり・・・。

 

それぞれの道具についているそのテーマを、大きな1つのテーマの下に集めていくのです。

 

 

道具の格を揃える

 

2つめに必要なのは、道具の格を揃えること。

 

テーマ同様、道具には、時代の古いものから浅いもの、格式が重いものから浅いものまであります。

 

1つは時代の古い、500年前のものを使い、1つは現代で作られたものを使う、となるとお道具の中で古いものと新しいものが出てきてしまい、格が揃わなくなります。

 

なので、道具のテーマもそうですが、格も合わせる必要があるということです。

 

 

また、これは必ずしも守らなければならないわけではないですが・・・

 

複数の道具を見て「テーマは何なのか?」ということをお客様に想像してもらう、というのもまた一つの面白さです。

 

 

テーマのものが直接描かれているものを揃えてもいいです。

 

しかし、基本的には同じモチーフが使われているものは1点、と決まっていますし、連想ゲームのように、テーマから派生するものを取り揃えていくのがベターです。

 

 

でも全部揃えると、一体どれくらいの予算が必要なの?

 

ちょっと怖くなりますね。

 

 

次は、道具の価格についてお伝えしましょう。

茶道の道具の値段は高いの?

茶道の道具の値段

 

上記で挙げた12もの道具を一気に揃えるとなると、かなり予算が必要になりそうですよね。

 

 

正直、道具の値段はピンキリなので、一概にいくらとは言えません。

 

でも、安いものは1000円台や2000円台のものからあります。

 

 

逆に、高いものは数千万、億までいくものもあります(汗)

 

過去の偉人が使用していたもの、歴史があるものには、それなりの価値がつくようです。

 

 

また、先ほど少し触れましたが、年代が古くなればなるほど高くなりますし、格が高いものも同様です。

 

 

作家さんもまた同じ。

 

人気があったり、受賞などの実績がある作家さんの作品はやはり高くなります。

 

 

でも、美術館などで並ぶ美術品を見て、価値がわかるものとわからないものがありませんか?

 

この作品がこんなに価値があるものなの?と思ったことがある方、多いのではないでしょうか。

 

 

私も、経験があります。

 

それは、単純に私の見る目の問題だと思うのですが。。。

 

 

あとは自分の美意識やセンスの問題もあると思います。

 

高いもの=良いものという大前提はもちろんありますが、自分が気に入るかどうかも、使う上で大事ですよね。

 

 

予算と、自分が欲しいと思うものと、欲しい道具の価値が、全てイコールで繋がった時。

 

もしくは自分が妥協できる価格だと思ったときに、購入すればいいと思います。

 

 

気に入ったものに出会えることは珍しいので、その出会いを大事にしてほしいとは思いますが、まず最低限必要なものをお伝えします。

茶道の道具で初心者におすすめなのは?

茶道の道具のおすすめ

 

お客様を呼んでお茶を点てるまでには、お稽古をする必要があるので、ある程度時間がかかりますよね。

 

自分で練習する用に、まず必要なもの。

 

 

それは、茶筅(ちゃせん)と茶杓(ちゃしゃく)、棗(なつめ)と袱紗(ふくさ)です。

 

あと、もちろん抹茶も必要です。

 

 

茶椀は普段ご飯を食べる時の茶椀だったり、少し大きめのスープボール的なものでも正直構いません。

 

 

ですが、茶筅(ちゃせん)はなかなか同じような代用品がありません。

 

それに、茶筅の振り方一つで仕上がりが違ってくるので、できるだけ茶筅で練習していただくことをお勧めします。

 

 

それから、茶杓(ちゃしゃく)。

 

これは正直スプーンやマドラーなどでも代用できるのですが、、、茶杓で掬った量の加減でお茶の薄い・濃いが変わってきてしまうので、こちらも茶杓で練習していただきたいです。

 

 

そして棗(なつめ)。

 

代用品でもいいと思いますが、薄茶の扱いは基本中の基本なので、一緒に揃えていただきたい袱紗と、清め方の練習をしていただくことをお勧めします。

 

 

お茶屋さんなどで、基本セットみたいな感じで売っているところもあったりしますので、覗いてみてくださいね。

 

最低限必要なものなので、自分であれも必要だな、と思ったら迷わず購入しましょう!

 

 

あとは、「見立て」といって、自分の持っているものを、何かの道具に見立てて使う、ということができます。

 

 

お客様をお呼びする時にも使えますが、ものにもよるので、可能ですよ、という程度で認識しておいてください。

 

 

では、買ったものはどのように保管したらいいのでしょう。

 

せっかく買った茶道の道具ですから、長く使えるようにしたいですよね。

茶道の道具の収納はどうすれば良い?

茶道の道具の収納

 

最後に、道具の収納についてお伝えしますね。

 

 

もちろん、道具を購入するときに、お道具屋さんに聞いていただくのが一番いいのですが、道具屋さん以外で購入されることもあると思います。

 

 

手順としては、お茶椀、棗、お茶杓など、お道具は基本的にはまず、布などで包みます。

 

 

それから専用の箱があれば、クッション(プチプチや小さい発砲スチロールなど)になるものを周りに敷き、箱にしまいます。

 

 

こうすることで、ちょっと落としてしまったり、他の箱とぶつかっても、すぐに割れることはないからです。

 

 

ちょうどいい箱がなくても大丈夫。

 

その道具が入るような箱があれば、クッションを使って収納しましょう。

 

 

その箱たちは、太陽など日光に直接あたらない場所で、あまり湿気のないところで保管してください。

 

 

だからといって乾燥しすぎても良くないのですが、湿気は特にカビやヒビの原因になるので、特に気を付けましょう。

 

 

気になる場合は、箱の中、あるいは収納の棚に、乾燥材をいれてもいいと思います。

 

愛着のある茶道の道具は、できる限り大切にしたいものですね。

 

 

 

では、茶道の道具についてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

まとめ

では、まとめです。

 

今回は、茶道の道具についてお伝えしました。

 

 

茶道の基本、薄茶で必要なものは12種類ありました。

 

 

道具を取り合わせるのに大切なのは2つ。

 

  • テーマを決める
  • 道具の格を揃える

 

購入するときは、自分が納得する道具・価格にしましょう。

 

最低限必要な道具もご紹介しました。

 

道具の保管は、箱の中に大事にしまい湿気のない冷暗所にしましょう。

 

 

茶道の精神は一期一会ですが、道具との出会いもまた、一期一会です。

 

気に入ったものを長く使えるといいですね。

 

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