急須の選び方をご存知ですか?
日本茶を入れるのに欠かせない茶器の急須。
最近はお茶屋さんやホームセンターだけでなく、おしゃれな雑貨屋さんにもたくさんの種類の急須が売っていますね。
素材、色、大きさも様々・・・。
急須の選び方はどのようにすればよいのでしょう?
選ぶポイントって?
実は、急須はお茶の味を左右する大事な道具。
今回は、ご自分のライフスタイルに合った急須の選び方について、みていきましょう。
急須の選び方のポイントは?
お店で並んでいる急須には、本当にいろいろなものがありますよね。
具体的にどのような違いがあるでしょうか?選び方のポイントは?
大きさや素材の違い、形、ふたを開けて中をのぞくと「茶こし」にもいろいろな種類があるのが分かると思います。
まずは、大きさからみていきましょう。
あなたは、普段お茶を何人分いれますか?
急須は、いれる人数に合ったものを選ぶことが大切です。
大きすぎると、茶葉がしっかりとお湯につからずに、うまく抽出できません。
小さすぎると何回も注がなければならなくなりますね。
大体、1人分、150ml 2人分、300ml 3〜4人分、400〜500mlを目安に選ぶとよいでしょう。
また、いれる茶葉の種類によっても大きさは変わります。
例えばほうじ茶や番茶、玄米茶は大きな湯呑で飲むことが多いので、600ml〜800mlくらいの大きめの急須を選ぶとよいですね。
次に、茶こしの種類をみていきましょう。
どのような違いがあるのか分かりますか?
- 急須にカゴ網がついているタイプ?
- 取り外せる網がついているタイプ?
- 急須本体に穴が開いているタイプ?
まず、カゴ網タイプは、お手入れが楽です。
でも、お茶を入れる量が少ない場合にはお茶の葉がつからず、うまく抽出できないこともあります。
陶器本体に穴が開いているタイプは、空間が広いので、お茶の葉が良く広がり、おいしくいれられるメリットがありますね。
ただ、その反面、取り外しができません。
そのため、手入れが大変だったり、穴の細かいタイプを選ばないと茶葉がでてきてしまったりする場合があるので覚えておきましょう。
普段飲むお茶の種類や、重視したいポイントがなにかで、選ぶ急須が変わってきそうですね。
次は、形状ですが、本当に色々ありますよね。
まずは、取っ手の付いている位置からみていきましょう。
- 横についているもの
- 後ろについているもの
- 取っ手がないもの
大まかに3種類ありますが、この差はなんでしょうか?
まずは、横に取っ手がついている横手型タイプ。
これは、急須といった方がこの形がイメージしやすいですね。
日本独自のデザインといわれています。
2〜3人前くらいのサイズだと、こちらのタイプが使いやすいでしょう。
続いて、後ろに丸く取っ手がついた、後ろ手形タイプ。
中国発祥の急須で、主に中国茶や紅茶をいれる時に使われます。
上に縄やゴムなどで取手がついた、上手形タイプもありますね。
ほうじ茶などの量を飲むお茶をいれる時や、大人数でお茶を飲む時に適しています。
お湯の量が多くても、安定してしっかり持てるメリットがありますね。
最後に取っ手がないタイプ、玉露や高級茶葉に適した宝瓶タイプです。
なぜ取っ手が必要ないのでしょうか?
それは、高級茶葉は、低い温度でじっくり抽出するからです。
取っ手がなくても、熱くありません。
そして、取っ手だけでなく、急須の形にも注意しましょう。
急須の形は、なるべく空間が広く、茶葉が広がりやすいものがよいですね。
なので、少人数用でしたら平べったい急須がおすすめです。
お茶の葉がしっかりつかり、おいしく抽出できますからね。
続いて、素材について見ていきます。
陶器、磁器、鉄、耐熱ガラスなど、こちらもいろいろありますよね。
最近インバウンド需要も含めて、人気のある「南部鉄器」の急須からみていきましょう。
急須の南部鉄器はお手入れが大変?メリットとデメリットは?
南部鉄器の急須って、どんなイメージがありますか?
かっこいい、おしゃれ、丈夫、鉄分補給ができる、だけどお手入れが大変…。
南部鉄器は岩手県の伝統工芸品。
アラレ模様が特徴的な、存在感のある金工品です。
丈夫で使い込めば込むほど味が出て、お手入れ次第では一生ものの急須になります。
でも、残念な事に鉄分は溶け出しません。
実は、内部はホーロー加工を施されています。
鉄分が溶け出さないですが、これのおかげでお手入れがしやすいんですよ。
南部鉄器の一番の敵はサビ!!
ホーロー加工をしてあるおかげで、ある程度はサビに強いのですが、乾燥させてしまうのがポイントです。
まず使い終わったら、温水でやさしく洗いましょう。
洗剤やスチールたわしなどは、ホーロー加工が剥がれてしまうので、注意が必要です。
そしてしっかり乾かす事。
軽く火にかけ、水分を飛ばす方法もありますね。
外側もやさしく布でふき取るとよいです。
いかがでしょうか?
ほんの少しの工夫で、ずっと使っていけそうですね。
では、その他の素材はどのような特長があるでしょうか?
変わりどころで、ガラスやステンレス製がありますね。
みていきましょう。
急須のガラス製やステンレス製はどうなの?
季節によってお茶の種類を変えること、ありませんか?
例えば、春は新茶、夏はすっきりフレーバーティー、秋はほっこりとほうじ茶・・・・。
同じように急須を季節によって変えるのも、おしゃれですよ。
そこでおすすめしたいのが、ガラスの急須。
夏の時期にさわやかさを演出しますし、お湯の中で茶葉が開いていくところが目で楽しめます。
茶葉がジャンピングし、おいしく抽出されていくの確認できますよ。
さわやかなガラスの急須は紅茶やフレーバーティーが良く合いますね。
最近は、ステンレス製の急須もありますよ。
ステンレスは丈夫なので、毎日の生活に普段使いができそうでうね。
さて、いろいろな急須を見てきましたが、一番ベーシックな急須がまだでてきていませんね。
表面が滑らかで、赤い色をしたあの急須。
急須と言ったら、あれを思い浮かべる方が多いですよね。
なんという急須なのか?どんな特徴があるのか?見ていきましょう。
急須は常滑焼がおすすめって本当?
常滑焼(とこなめやき)って、聞いたことありますか?
あの赤い色の急須は、愛知県常滑市で作られている常滑焼の急須です。
赤いと言っても最近では、うわぐすりをかけることによって、黒や緑や黄土色など渋くておしゃれな急須をみかけますね。
実は、急須と言ったら常滑焼と言われるほど、有名になったのですが、それはなぜでしょうか?
常滑焼がなぜ急須に向いているのでしょうか?
その理由はズバリ!
お茶の味がおいしくなるから^^
常滑焼の赤は、鉄を酸化させて出した赤い色。
鉄とお茶は相性がよく、常滑焼の酸化鉄とお茶に含まれるタンニンが反応して、お茶の渋みが取れるんですね。
だから、まろやかでおいしいお茶になるのです。
また常滑焼は使い込むほど、艶がでてなめらかでうつくしい表面になります。
私も自分で一番最初に買った急須は常滑焼で、今では手になじむ愛着深いものになっていますよ。
価格もそんなには高くなく、最初の急須としてはおすすめです!
さて、たくさんの急須の話がでてきましたが、どんなものがよいかイメージはつきましたでしょうか?
急須の大きさ、形、茶こしや素材の種類・・・。
選ぶポイントはいっぱいありますが、何を重視するかをポイントに、最適な1品が探せるといいですね。
では、急須の選び方についていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回は、急須の選び方についてお伝えしました。
急須の選び方は、大きすぎず、小さすぎず、飲む人数にあわせて選ぶことが大切。
茶こしは、お茶の種類や、お手入れにしやすさなどを総合して選びましょう。
急須の形は、空間が広く、茶葉が広がりやすいものが良いです。
急須の素材は、スタートはまず常滑焼からでしたね。
お茶は飲んでいるときもそうですが、いれている時間もリラックスできますよね。
お気に入りの急須をぜひ探してみてください!
おすすめ記事