深蒸し茶って飲んだことありますか?
ここ数年、テレビや口コミで「深蒸し茶」が大きな反響を呼んでいることをご存知でしょうか?
でも、いざ深蒸し茶という名前を聞いても、普通のお茶一体と何が違うか?と疑問を持たれる方も多いかも知れませんね。
深蒸し茶の入れ方や、入れるための急須は、普通のお茶と同じで良いのか?
また、おすすめの深蒸し茶と言うのも、かなり気になるポイントです。
そこで、今回は深蒸し茶の魅力や入れ方、急須等について詳しくみていきます。
最後に、おすすめの深蒸し茶についても触れていますで、ぜひ楽しみにお読みくださいね!
深蒸し茶とは?
深蒸しの「蒸し」って、ご存知ですか?
蒸しとは、煎茶を作る工程で、まず最初に入る作業です。
茶葉をそのままにしておくと、しなびたり、黒くなったりと劣化していきますよね。
それを防ぐために、採りたての新鮮な茶葉を蒸して、酸化酵素の働きを止めるわけです。
この蒸し時間を普通のお茶の2〜3倍、時間をかけて作られたものが「深蒸し茶」です。
実は、この蒸し工程は、単に劣化を防ぐためだけでなく、味や香りを決める非常に重要な工程なのですよ。
一般的な「煎茶」は、針のようにまっすぐな茶葉で、色も茶葉本来の濃い緑が残り、粉も少ないです。
抽出してみると、澄んだ山吹色の水色で、清涼感のある香りと渋みが、すっきりした印象を与えるお茶になります。
一方、深蒸し茶は、長く蒸されているので茶葉は粉が多く、色も黄色かかった緑です。
一見、ちょっと品質が悪いお茶に見えるかも知れませんね。
ところが、蒸しが深いことで渋みが抑えられ、葉も細かくなるので、濃い緑色の水色と濃厚な味わい、甘み、まろやかさがあるお茶になります。
最近では、深蒸しの生産量の方が多く、人気がありますよ。
渋くなく、味わい深いお茶なので、リラックス時に最適です。
さらに、深蒸し茶は健康にもよいです。
お茶の葉には、カテキンやカフェイン、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養成分が含まれていますが、食物繊維や一部ミネラル、ビタミンなどはお湯に溶けずに茶葉の中に残ってしまいます。
でも深蒸し茶は、茶葉が細かくて茶漉しを通過してしまうものもあるため、茶葉そのままがとれるお茶なのです。
濃い緑色の水色は茶葉が入っている証拠だったんですね。
ところで、そんな深蒸し茶、どのように入れれば美味しくいただけるのでしょうか?
普通の緑茶との違いも気になるポイントです。
早速、みていきましょう。
深蒸し茶の入れ方!ふつうのお茶とは違うの?
深蒸し茶は、普通の緑茶と比べて、入れ方に違いはあるのでしょうか?
結論から言うと、違いはありますが、深蒸し茶の方が誰でも簡単に入れられるお茶と言えるでしょう。
「ふつう蒸し」の緑茶は、茶葉が細かくなっていないため、お湯を入れてから出すまでに少し時間がかかります。
この時間が早かったりすると、薄いお茶になりますし、長いと色の割に渋くなってしまったり…。
その点、深蒸し茶は茶葉が細かいので、短時間でさっといれられます。
だいたいティースプーン2杯4gの茶葉を、80℃のお湯150mlで入れましょう。
浸出時間は、約30秒程度で大丈夫です。
また、急須から湯のみへの注ぎ方は、すべての湯呑みへ少しずつ注いでいき、均等な味になる様にすることもポイント。
特に深蒸しは、最初と最後で味が変わりやすいので、その点だけ気を付けてください。
そして、最後の一滴まで注ぎきりましょう。
急須にお湯が残っていると、ずっと茶葉から抽出されて続けてしまい、二煎目がうまく入れられません。
普通蒸しの煎茶と、深蒸し煎茶は、茶葉の細かさが違うので、入れ方もそれぞれポイントがあるわけですね。
・・・ということは、お茶を入れるための「急須」にも違いがありそうです。
続いて、深蒸し茶のための急須について見て行きましょう。
深蒸し茶の急須の特徴と選び方は?
深蒸し茶は、茶葉が細かいことと抽出が早いことをみてきましたね。
・・・ということから、まずは「深蒸し用の急須」は網が大きなものを選ぶようにしましょう。
なぜなら、網の大きな急須でないと、目詰まりしてお茶が入れられなくなるからです。
また、大きい網でないと、細かい茶葉なのでしっかり水が切れませんよね。
そこで、おすすめなのは、急須の内側がぐるりと帯状に茶こし網が取り付けられた帯網(おびあみ)急須です。
帯網というのは、急須の中にセットする茶漉しの一種です。
帯網が開発されるまでの茶漉しは、陶製茶漉しや板網が「注ぎ口近く」に取り付けられているものが一般的だったんですね。
いわゆる普通のお茶なら良いのですが、深蒸し茶は茶葉が細かいため、網が目詰まりを起こしてしまいます。
その点、帯網急須なら、しっかり茶葉が広がり、水切れもよく、美味しくお茶を入れられるのです。
また、深蒸し茶用の急須は、すべてのお茶を美味しく入れらるというのも、おすすめの理由の一つ。
深蒸し茶だけでなく、玉露、高級煎茶など針のように細い煎茶から、番茶、茎茶、ほうじ茶など、すべてを網羅できるわけですね。
まあ、最近の主流は深蒸し茶になっていますので、深蒸しを飲む機会は多いですよね。
なので、これから急須を購入するのであれば、深蒸し用急須を選ぶことをおすすめします。
さて、ここまで深蒸し茶の特徴や入れ方、そして急須についてみてきました。
そうなると、美味しい茶葉を使って入れてみたいですよね。
そこで、最後におすすめの「深蒸し茶」を、いくつかご紹介したいと思います。
深蒸し茶のおすすめ銘柄はどれ?
それでは、最後に私のおすすめの「深蒸し茶」をランキング形式でご紹介します。
参考にしてみてください。
まずは、3位から!
たっぷり300g静岡茶 深蒸し茶 飲み比べお試しセット
静岡茶の中でも特に有名な、3種類の深蒸し茶が試せるセットです。
牧之原、掛川茶、菊川茶、それぞれの味や香りの違いが比べられて、とても楽しいです。
まだ、どの深蒸し茶を飲むのか迷っているという方にとっては、最適なセットと言えますね。
次に第2位!
【鹿児島あさつゆ】
鮮やかな緑と渋みが旨みが多い為、天然玉露とも言われる希少品種。
これを深蒸しにする事で、甘みと渋みのバランスが良い、濃厚なお茶になりました。
リラックス時に、ゆっくり味わいながらの飲んでいただきたいお茶です。
そして第1位!
【掛川深蒸し茶】
深蒸しといえば、静岡の掛川市が名産地です。
このお茶は香りがやや弱いのですが、濃く深い味わいをは掛川ならでは。
ザ 深蒸しというお味です。
NHKの「ためしてガッテン」の長寿の秘密特集というコーナーで紹介されたため、健康長寿のお茶としても知れ渡りましたね。
ぜひ、飲んでみてくださいね!
さて、深蒸し茶についてたくさんお伝えしてきましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、深蒸し茶の入れ方や急須、おすすめなどについてお伝えしました。
深蒸し茶は、緑茶を作る工程で、蒸しの時間を長くして作られたお茶のことでしたね。
特徴は、茶葉が細かく、濃厚でまろやかなコクのある風味。
入れ方は、茶葉が細かいので、短時間で抽出すること。
深蒸し茶の急須は、帯網急須がおすすめです。
最後に、おすすめの深蒸し茶を3種類ご紹介しましたね。
産地によっていろいろな味や香りがあるので、ぜひ自分の好みにあった深蒸し茶を見つけてくださいね!
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