玉露の三大産地について

玉露の「三大産地」と呼ばれる地域があることをご存知でしょうか?

 

日本の中でお茶を作っている産地はたくさんありますが、それぞれ良さや特徴があるものです。

 

多くのお茶の産地の中で玉露の「三大産地」と呼ばれる地域、それが「京都の宇治」「静岡の朝比奈」「福岡の八女」です。

 

ここでは、そんな玉露の三大産地についてご説明します。

玉露の三大産地は環境が共通している?

玉露の三大産地は、京都の宇治、静岡の朝比奈、福岡の八女というのは前述しました。

 

この三地域は中部地方、近畿地方、九州地方と全く別の地域に属しています。

 

しかし、実は、玉露の三大産地には、共通する環境が存在しています。

 

お分かりになりますでしょうか?

 

まずは、これら三大産地には、大きな川が近くにあり、水に恵まれていること。

 

まず、宇治には宇治川や木津川、朝比奈には朝比奈川がありますね。

 

九州の八女には、筑後川と矢部川があります。

 

玉露の三大産地では、これらの大きな川が豊富な水が供給できるだけでなく土地を肥よくにしてくれる役割を担っています。

 

また、玉露を生産する地域は山間部に集中しており、寒暖差が大きく湿度が高いことが特徴です。

 

離れた場所にある玉露の三大産地ですが、優れた玉露を作り出す環境には共通点があるようです。

玉露の三大産地、それぞれの特徴とは?

環境が似ている三大産地ですが、それぞれの作る玉露には大きな違いがあります。

 

まず、京都の宇治で作られる玉露は、味に特徴があります。

 

飲み始めは、渋みが感じられるものの徐々に甘味へと変化していき、最後にはすっきりとした美味しさを感じられるお茶です。

 

飲んでいる内に味が変化する、というのは大変珍しい特徴ではないでしょうか?

 

また、京都の宇治は、玉露が発明された土地としても有名です。

 

茶商の山本山6代目である山本嘉兵衛が発明し、後に辻利右衛門が玉露の形を今の棒状に改良し、今に至ると言われています。

 

三大産地の中でも、朝比奈の玉露は、渋みが強くて香り高いのが特徴です。

 

生産が始まったのは明治からと歴史は三大産地の中では浅い方ですが、茶園全体を藁で覆うという本玉露の製造が行われています。

 

最後に八女の玉露は甘くてコクがあり、旨みの強いお茶で量より質の生産スタイルをとっています。

 

茶の芽を少なくして一つ一つの葉を大きく育てることにより品質を向上させ、昔ながらの伝統本玉露の生産量は日本一です。

 

また、全国品評会で農林水産大臣賞を何度も受賞しています。

 

三大産地はそれぞれに特徴があり、とても魅力的な玉露を世に送り出していると言えそうです。

 

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