玉露の旨味成分、その正体とは!?
玉露の旨味成分について、どうしてこんなに旨味があるの?と不思議に思う方もいるようです。
お茶といえば「苦い」というイメージがあると思いますが、その概念を覆してくれるのが玉露です。
特に、高級な玉露は甘味と旨味が舌の上で広がり、苦味や渋みはほとんど感じられません。
では、そんな旨味成分や、甘味成分の正体は、一体何なのか?
今回は、玉露の旨味成分についてご紹介したいと思います。
玉露の旨味成分はテアニン?
玉露の旨味成分の正体とは、一体なんでしょうか?
玉露に限らず、お茶の旨みを感じさせてくれる成分は「テアニン」という物質です。
このテアニンの量がどれくらいかによってお茶による味わいの違いが出てくるのです。
中でも、玉露はその量が他のお茶に比べてダントツに多い、つまり旨味成分がダントツに多いということになります。
玉露に旨味成分が多い理由は、使用する茶葉を畑で栽培する際、日光を遮断して育てられるからです。
どういうことかと言うと、栽培する際に日光を遮断することで光合成が抑制されます。
その結果、「苦味成分」であるカテキンの生成が少なくなります。
そして、その分、旨味成分であるテアニンが茶葉の中での含有量が多くなるというわけです。
テアニンは旨み、そして甘みを感じさせてくれる成分です。
この旨味成分であるカテキンは、高級な玉露になるほど奥行を感じる深い味わいがあります。
玉露の旨味成分はダントツの含有量
玉露の旨味成分「テアニン」のことはご理解いただけたと思います。
旨味成分のテアニンは、茶葉の中に含まれるアミノ酸の約半分を占めています。
元から茶葉の中にはたくさん含まれているテアニンですが、煎茶などは光合成により生成されたカテキンにより含有比率が少なくなってしまいます。
その結果、比較的「苦味」のめだつお茶が出来上がるというわけです。
また、テアニンという旨味成分は若い茶葉に多く含まれています。
そのため、最初に出てきた新芽に一番多く含まれ、二番茶になるとテアニンの量はぐっと減少してしまいます。
テアニンが体にもたらす効果としては、リラックス効果があり、血圧の上昇を効果が期待できます。
また、集中力をアップさせたりストレスを和らげる働きもあります。
良い眠りをアシストする働きもあります。
ただし、玉露には覚醒成分のカフェインも豊富に含まれているので、夜の眠りを妨げないよう注意が必要です。
就寝前などは控えた方がいいでしょう。
気分を変えたい時などに玉露を飲んでリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?