番茶と三年番茶の違いについて
番茶と三年番茶の違いをご存知でしょうか?
まず、番茶は、とても良く知られているポピュラーな日本茶の名前ですよね。
しかし、三年番茶という名前は聞いたことがないという方もいらっしゃるかも知れません。
もちろん、番茶と三年番茶の違いなんて聞かれて答えられる方は、ふつうはあまりいらっしゃらないと思います。
ここでは、番茶と三年番茶の違いについてご説明します。
番茶と三年番茶の違いは「熟成」?
番茶と三年番茶の違いは、一言で言えば「熟成」にあると言えます。
苦味が少なく、妊婦さんやお子様にも飲みやすいのが番茶ですよね。
そんな中で、三年番茶と呼ばれるお茶は、実をいうと、通常の番茶と原料はほとんど違いはありません。
しかし、その製造工程には大きな違いがあるのです。
三年番茶を作るには、茶葉の葉や茎を「天日干し」によって乾燥させていきます。
次に、この原料を、三年ほど熟成させてから焙煎して完成させていくのが「三年番茶」です。
番茶と三年番茶の味の違いは、熟成させることで渋み成分のカフェインやタンニンが抜け、さらにまろやかな味わいになることです。
また、ふつうの番茶よりも三年番茶の方が胃への刺激も少ないと言われています。
そのため、妊婦さんやお子様はもちろん、寝る前にもオススメです。
三年番茶は、煮出して作っても苦くならないので、たくさん作りたい時にも重宝します。
番茶と三年番茶の違いは、魅力の違い?
番茶と三年番茶の違いは、その魅力の違いにもあるかも知れません。
たとえば、三年番茶にはカテキンが豊富に含まれています。
カテキンは殺菌、抗菌作用、脂肪燃焼効果などの他に、ビタミンCの吸収を助けてくれる効果もあります。
さらに、三年番茶自体にもビタミンCが含まれており、これは熱に強いという特徴があります。
熱に強い理由は、ビタミンCがでんぷん質によってコ−ティングされているからです。
ビタミンC が熱いお茶でも取れるというのは、三年番茶の嬉しい効果ではないでしょうか。
三年番茶は、マクロビオティックでも注目されており、陽性よりの中庸のお茶と言われています。
これは、体を温めるという意味です。
通常の煎茶などはカフェインが多く含まれていて体を冷やすと言われていますので、その違いも三年番茶の魅力の一つと言えるでしょう。
三年番茶は、熟成によってカフェインが抜けている上に、カテキンが豊富なので、体を温める効果が期待できるというわけです。
三年番茶はそのまま飲んでももちろん良いのですが、他のお茶と違い、梅干しや生姜、醤油や塩を少し加えることで、さらに効果を高めることができます。
中でも「梅醤油番茶」と呼ばれるメニューは、三年番茶に梅干一個と小さじ一杯程度の醤油、生姜汁少々を加えることで簡単にできます。
飲みにくい場合は薄めたり、ハチミツなどで甘味を足してもいいでしょう。
風邪などで体が弱っている時にもオススメしたい一品です。