番茶と茎茶の違いってどこにあるの?

番茶と茎茶の違いって、どこにあるのでしょうか?

 

番茶も茎茶も名前はよく聞いても、その違いが何なのかと聞かれると、困ってしまうかも知れませんね。

 

まず、番茶といえば一番茶を摘み取った後に出た葉や、三番茶や四番茶を使ったお茶のことを指します。

 

そして、茎茶もまた、煎茶や玉露の選別途中にはじかれた茶葉の茎の部分を集めたお茶です。

 

あれ?同じような感じがしますが、違いはどこにあるのでしょう。

 

ここでは、番茶と茎茶の違いについてご説明します。

番茶と茎茶の違いは、その形状にあり?

番茶と京番茶の違いを分かりやすくするために、両方の製法から見て行きましょう。

 

まず、番茶とは玉露や煎茶に使う一番茶や二番茶を摘み取ったあと、三番茶や四番茶を原料に使います。

 

もしくは、製茶する前に選別の段階ではじかれた茶葉を使います。

 

そして、一般的に緑色で茶葉が揉まれていないというのが特徴です。

 

また、番茶の原料は「茎」など、葉以外の部分もみられます。

 

そんな番茶に対して「京番茶」は、茶葉が揉まれていないことまでは共通しています。

 

ところが、茶葉が大ぶりで燻(いぶ)されているという特徴があります。

 

ここに番茶と京番茶の明確な違いがあります。

 

番茶は燻さないので緑色のままですが、京番茶は茶色の茶葉となります。

 

ちなみに、京番茶の場合、燻しから醸し出されるスモーキーな香りが魅力です。

 

ただし、残念なことに、この京番茶の香りは、初めての人には独特過ぎて敬遠されることもあります。

 

そして、燻す際に出る煙も巻き込むため、かなり強い香りがついてしまうのです。

 

番茶との違いとして、京番茶は煙臭いと感じる人もいますが、これが段々とクセになるというのが不思議な魅力なのです。

 

燻製のように香りというのは人を惹きつける魅力があるようです。

茎茶は番茶とは全く違う味わい?

茎茶と番茶は、味わいの部分においては、どんな違いがあるのでしょうか?

 

いくつかの共通点のある番茶と茎茶ですが、その味わいや成分には大きな違いがあります。

 

まず、味ですが、番茶が旨み・甘みが少ないのに対して、茎茶はアミノ酸が豊富というのは大きな違いの一つです。

 

なので、茎茶はきちんと入れてあげれば、さわやかな香りとしっかりとした甘みや旨みを味わうことができます。

 

茎茶は、通常のお茶とは違い硬い部分なので、成分が出づらい特徴があります。

 

そこで、蒸らし時間を長めに取ることが重要になります。

 

お湯の温度は、旨みを引き出すために熱湯を冷ました「80度前後」がいいでしょう。

 

お湯を入れてから1分ほど蒸らし、均等に注ぎ分けます。

 

茎茶は二煎目も楽しむことができますが、その場合はお湯を入れたら直ぐに注いで大丈夫です。

 

二煎目の茎茶を飲むときには、一煎目とは違った味わいを楽しんでみてください。

 

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