抹茶とは、どんなお茶?

抹茶

 

今、国内に限らず、海外でも空前の抹茶ブームが巻き起こっています。

 

ところで、なぜ、これほどまで「抹茶」に人気が集まっているのでしょうか?

 

 

それは、最近の健康ブームによる影響が多いと思われます。

 

 

抹茶には、テアニンやビタミン、食物繊維などがたっぷり含まれています。

 

そのため、リラックス効果、抗ストレス作用、美肌&ダイエット効果、生活習慣病の予防など、30種を超える効果・効能があるのです。

 

ここでは、そんな大注目の日本茶「抹茶」についてご説明します。

抹茶と碾茶(てんちゃ)の関係とは?意外な事実に驚いた!

抹茶とは「緑茶」の1種で、生葉を蒸した後に乾燥させ、最後に「石臼」で挽いた粉末状の日本茶です。

 

 

お茶といえば、一般的に「茶葉をお湯に浸して」成分を浸出させていきます。

 

ところが、抹茶の場合、粉末の茶葉を丸ごと溶かして飲むスタイルのため、脂溶性のビタミン類などを余すことなく摂りいれることが出来ます。

 

 

抹茶は、初めから抹茶という茶葉ではなく、「碾茶(てんちゃ)」から作られています。

 

 

碾茶とは、蒸し製緑茶の仲間で、抹茶の原料となるお茶です。

 

よく中国茶の「甜茶(てんちゃ)」と間違われますが、まったく異なるお茶ですのでご注意ください。

 

 

碾茶は、玉露と同様の栽培方法で生産されています。

 

収穫前に被覆した茶葉を蒸し、碾茶炉でしっかり乾燥させて作られます。

 

 

煎茶のように葉を揉み込む工程がなく、見た目は「青海苔」のような形状です。

 

 

碾茶は、玉露と同じく「かぶせ香」を放ち、ほのかに香ばしい香りがします。

 

日本茶の中でもテアニンの含有量がトップクラスの碾茶は、リラクゼーション効果や、集中力や記憶力を向上させる効果が期待できます。

抹茶の濃茶と薄茶の違いとは?

碾茶から作られる抹茶には、濃茶と薄茶の2つの種類があることは、良く知られています。

 

では、抹茶の種類についてご説明して見ましょう。

 

 

濃茶

 

濃茶は、茶杓(ちゃしゃく)3杯分 (3〜4gほど)の抹茶を1人分とし、少量のお湯を注いで茶筅(ちゃせん)で練ったものです。

 

 

薄茶

 

薄茶は、茶杓1杯半分 (1〜2gほど)の抹茶を1人分とし、柄杓(ひしゃく)半杯のお湯を注いで茶筅で撹拌させたものです。

 

 

濃茶の特徴は、ドロリとした粘性があり、深緑色の水色をしています。

 

抹茶をたっぷり使用しているため、茶筅で「点てる」ではなく、「練る」と表現します。

 

 

そして、複数の方々と「回しのみ」をするのが一般的な飲み方です。

 

 

一方、薄茶の方は濃茶とは異なり、回し飲みをせず、1人1杯ずつ茶筅で点ててから頂きます。

 

薄茶の特徴は、さらりとしていて、淡いグリーンの水色をしています。

 

 

また、最大の特徴は濃茶と薄茶では、使用する抹茶が異なることです。

 

 

濃茶の方が、上品な香りと味わいを持つ「高品質なもの」を選ぶ傾向にあります。

 

現在では、「濃茶用」と「薄茶用」の抹茶のそれぞれに、分かりやすい銘が使用されています。

 

 

では、それぞれの銘の違いをご紹介します。

 

濃茶用の抹茶・・・「○○の昔」という銘が入っています。

 

昔とは、「廿日(20日)」の文字を組み合わせたもので、最高級の茶葉の初摘みの日である旧暦の3月20日のことを表しています。

 

 

薄茶用の抹茶・・・「白」という銘が入っています。

 

 

江戸時代の初め頃は「茶を白く」と求められた時期があったそうで、現在では濃茶と薄茶の違いを表す言葉として使用されています。

 

 

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