かなやみどりの緑茶とは?
「かなやみどり」という緑茶の品種をご存知ですか?
かなやみどりとは、静岡県金谷町にある野菜茶業試験場にて誕生した、独特な香りを持つ優良品種です。
「土壌を選ぶ」という特徴があるため、かなやみどりの産地はどうしても限られてしまいます。
ここでは、「かなやみどり」という品種が、どんな緑茶なのかをご紹介したいと思います。
かなやみどりの緑茶の特徴は?
緑茶の品種の1つ「かなやみどり」とは、静岡県在来6号「S-6」と、日本茶界の王様「やぶきた」の交配によって誕生したチャノキです。
かなやみどりという名前は、1970年に命名登録されました。
しかし、かなやみどりは独特の品種香を持つため、一時期「市場価値」が低迷します。
結果的に、なかなか収益性が上がらないという状況に陥っていたんですね。
ところで、そんな「かなやみどり」の独特な品種香とはどんな香りなのでしょうか?
かなやみどりの独特な香りが最も強く感じられるのは一番茶だと言われています。
独特な香りは、まるでミルクのようにミルキーで甘いです。
そんなミルキーな甘い香りを少し抑えるため、かなやみどりの生産者たちは試行錯誤を繰り返しました。
その結果、遂に、その独特な品種香を抑えることに成功したのです。
さらに、嬉しいことに品種香を抑えたことで水色(すいしょく)も向上し、かなやみどりは、より一層おいしいお茶となったのです。
かなやみどりの緑茶の味は?
かなやみどりの緑茶は、株式会社「葉桐」にて購入することができます。
かなやみどりの持ち味「穏やかでミルキーな味わい」はそのままに、ナチュラルな甘みと優しい香りが絶妙な品種茶となっています。
葉桐で販売されている「かなやみどり」の日本茶は、有機栽培で育った茶葉を使用しています。
そのため、他の「かなやみどり」よりも軽やかで甘いのが特徴です。
「かなやみどり」は、「やぶきた」や「ゆたかみどり」などの有名な茶葉とは異なり、マイナーですが密かに人気の高い品種です。
その「知る人ぞ知るお茶」という特徴から、手土産や贈答品として活用される方もいらっしゃいます。