そうふう(蒼風)の煎茶について
煎茶の元となるチャノキに「そうふう(蒼風)」という品種があります。
「そうふう (蒼風)」は、煎茶にするとやや強めの渋味はあるものの、今までにない甘い花香様の香味を感じられる緑茶・半発酵茶専用に開発されたチャノキです。
主に、女性を中心に人気を集めている話題の品種が「そうふう(蒼風)」とも言えるでしょう。
「そうふう」は、主に鹿児島県、宮崎県、佐賀県、静岡県を中心に栽培が行われています。
その甘い花香様の香味を味わうと、もう忘れられないという日本茶ファンの方は多いです。
この「そうふう」の甘い花香様の香味を最大限活かした煎茶を作るためには、以下のポイントを熟知することが大切とされています。
- そうふうの製茶源葉は硬葉よりも普通芽の方が香気や滋味が強くなること
- 被覆を行うと、そうふうらしい香気や滋味が弱くなること
- 製茶時の蒸熱時間が長くなると、そうふうの特徴である香気が失われること
それでは、日本茶のチャノキ「そうふう」から作られる煎茶のお味についてご紹介します。
そうふう(蒼風)の煎茶のお味は?
甘い花香様の香味を持つ煎茶の新しい品種が「そうふう(蒼風)」です。
そうふうで作られた煎茶は、母である「やぶきた」の青々とした清涼感と、父である「静印雑131」のジャスミンや藤の花を思わせる華やかで気品のある香りをしっかり受け継いだとても上品な緑茶です。
「そうふう」から作られた煎茶は、淹れ方にコツがあります。
まず、150mlのカップに茶葉5gの茶葉を入れます。
そこへ、85℃から90℃のお湯で45秒から1分ほど蒸らしてから頂きます。
そうすることで、透明感のある水色と「そうふう」の甘い花のような優しい香りと、心地良い余韻を堪能することができます。
まったりとしたプライベートな時間を満喫したいときや家族や恋人、お友だちと賑やかなティータイムを過ごしたいときにピッタリな煎茶です。
なので、いつもの煎茶とは別に1つストックとして購入してはいかがでしょうか。
そうふう(蒼風)の煎茶の魅力と言えば?
日本茶の中でも、華やかで上品な煎茶として知られているのが「そうふう(蒼風)」の魅力の一つと言えるでしょう。
そんな中、そうふう(蒼風)の煎茶には、健康効果も期待されていることをご存知でしょうか?
そうふう(蒼風)の煎茶には、「さえみどり」と同じく、脳の認知機能の改善や生活習慣病の予防などに効果が期待されています。
それは、そうふう(蒼風)の煎茶には、機能性フラボノイドの1種である「ケルセチン配糖体」が豊富に含まれているからです。
そのため、女性だけではなく、健康志向の方々のあいだでも注目を集める煎茶となっています。
ただし、そうふう(蒼風)の煎茶に含まれるケルセチン配糖体は、残念なことに1番茶にはほとんど含まれていません。
ですから、そうふう(蒼風)の煎茶が持つ健康効果を期待する方は、2番茶を積極的に頂くようにすると良いでしょう。