はるみどりの煎茶はどんなお茶?
煎茶などに加工されるチャノキに「はるみどり」という品種があることをご存知でしょうか?
一口に煎茶といっても多くの種類があり、さまざまな茶葉が使われています。
まずは、はるみどりのお話の前に、私たちが一番よく飲んでいる煎茶の品種をご存知でしょうか?
一般的に多く出回っているのは「やぶきた」という品種で、香りや味ともに優秀な品種です。
しかし、近年ではやぶきたを上回るような品種も出現しており、その中の一つに「はるみどり」というお茶があります。
ここでは、煎茶の品種の一つである「はるみどり」についてご説明します。
はるみどりの煎茶!チャノキはどんな品種?
煎茶の「はるみどり」というチャノキは、どんな品種なのでしょうか?
はるみどりは「かなやみどり」を母に、「やぶきた」を父として掛け合わせ作られました。
はるみどりは、生育が遅い「晩生品種」と呼ばれるもので、木が若いうちの生産量はそう多くありません。
しかし、成長していくと、共に収穫量も増えていき最終的には高い収量性が期待できる品種です。
はるみどりの一番茶の収穫量は多いですが、二番茶からはぐっと収穫量が落ち込む特徴があります。
なので、主に一番茶をメインで収穫する品種ということになります。
病気の面で、はるみどりは輪斑病には弱いものの、その他の病気にはかかりにくくいです。
さらに、寒さにも強いので、茶農家の方にとっても栽培しやすい品種と言えるでしょう。
はるみどりは、関東より西での栽培に適しているのですが、その生産量や知名度はまだ低いのが現状というところ。
しかし、やぶきたを超えると期待されている品種のひとつでもあります。
はるみどりの煎茶!味や香りはどう?
煎茶の「はるみどり」の味や香りについて少し触れてみましょう。
はるみどりは品質がよく、やぶきたを凌ぐと言われるほどで、味は渋みが少なく旨みが強いという特徴があります。
はるみどりの香りは、やぶきたとは異なりますが、味とのバランスは優れていると評判です。
はるみどりを煎茶に加工すると、鮮やかな緑色で見た目にも美しく、形は針状の細よれとなります。
おすすめの入れ方は、熱すぎないお湯を使うことです。
はるみどりは、主に一番茶が使われていること、旨みの強いお茶であることから沸騰した直後のお湯はおすすめできません。
もちろん、多くの煎茶が沸騰したお湯は好まないのですが、はるみどりの煎茶の場合は、特にその点に注意したいということです。
理由は、お湯の温度が高すぎると「渋み」が出てしまうからです。
浄水した水やミネラルウォーターを沸騰させ、そのお湯を一旦冷まして70度前後まで調整してから入れましょう。
そうすることで、はるみどりの魅力を存分に味わうことが出来るでしょう。