こまかげの緑茶って、どんなお茶?
日本茶(緑茶)の「こまかげ」という品種の名前を聞いたことはありますか?
「こまかげ」は、お茶の名産地として知られる京都府の宇治市で生まれた品種です。
こまかげは、「玉露」にするのに適していると言われる品種ですが、「煎茶」としてもとても人気があります。
ここでは、高級感あふれる日本茶の「こまかげ」という品種の特徴や味・香りなどについてご説明します。
こまかげの緑茶は、通好み?
では、こまかげとは、一体どんな日本茶(緑茶)なのでしょうか?
まず、緑茶に詳しい方に特に好まれるこまかげは、玉露に加工されるだけあって、とても「高級感」のあるお茶です。
緑茶のこまかげと言って有名なのは、その「名前の由来」です。
こまかげという名前は、「宇治茶栽培」の逸話に因んで名付けられました。
その昔、茶の種を与えられた京都の民が種をまく間隔が分からずに困っていました。
そこへ「高山寺の明恵上人」が馬で畑に乗り入れ、「馬の足跡(蹄の跡)」に種をまくように教えたと伝えられています。
ちなみに、京都には、この逸話を示す「駒蹄影園址碑(こまのあしかげえんあとひ)」があります。
宇治茶栽培の「起源」に深く関係した名前をもらったこまかげは、名前に相応しい品格を感じさせる味と香りを持った、「高級茶」です。
こまかげの緑茶!特徴はすっきりした味わい?
続いて、日本茶のこまかげの特徴について触れて見ましょう。
こまかげは、玉露に向いていると言われる通り、「すっきりとした飲み口」で、香りの良い「爽やかな印象」を与えるお茶です。
こまかげをお茶として淹れる時は、60度以下のぬるめのお湯で淹れると、「上品な甘み」がしっかりと出て、とても美味しいです。
「お茶の長い歴史」を想像させてくれる「格式高い由来の名前」に反して、とても飲みやすい緑茶がこまかげです。
渋みも少なく上品な甘さのある「こまかげ」は、お茶を飲み慣れない方への「おもてなし」のお茶としても最適ですよ。
もちろん、お茶好きの方にも、この上品な味わいはとても喜ばれますし、初めてこまかげを飲んだお茶好きの方は、その味の虜になってしまうかも知れません。
お茶としての味や香りも素晴らしい「こまかげ」ですが、この品種に付けられた名前の由来や、込められた気持ちや歴史を想像すると、普段とはまた違った味わいを感じることが出来そうですね。
お茶の「贈り物」として有名なこまかげ。
特別な日やお客様のいらした日に。何もない日の贅沢に。
上品なこまかげは、日常を華やかにするお茶として、ちょっとした日の「自宅用の」お茶としてもオススメです。